2025年春 花粉の飛散予測

春の花粉飛散予測(第1報)が発表されました

滋賀県守山市、小児科・アレルギー科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。

来年の春の花粉飛散量の予測が日本気象協会から発表されました。

2025年春の花粉の量は、今年の猛暑の影響で例年(過去10年の平均)より全国的に飛散量が多くなる見込みです。

2024年は春の飛散量が実際はそれほど多くなかったことも影響し、2025年の春は近畿では昨年の2倍近くに飛散量が増えるとされています。

滋賀県は例年より多く、昨年より非常に多い予想となっています。花粉の飛散量は、多い年と少ない年が交互にやってくる傾向があります。去年比較的スギの時期は症状が軽かった方も、今年はつらい思いをされるかもしれません。

花粉飛散量の予測はどうやってしているのでしょう

花粉は前年の夏に作られます。一般的に気温が高く、日照時間が長く、雨が少ない夏は花芽が多く作られ、翌春の花粉が多いとされています。

加えて、前年の花粉量が少ないと、スギの木にエネルギーが蓄えられて次の年により多くの花粉を作られるようになります。今年のように春に飛散量がそれほど多くなかった年は、夏に花芽の生成が進み、翌春の飛散量は多くなる傾向があることが知られています。

2024年の滋賀県の夏は例年に比べかなり高温で、また梅雨入りが1~2週間遅れたこともあり、日照時間も長くなりました。花粉の花芽の形成にとっては好条件であったといえます。

早めの花粉症対策を

花粉は気温が暖かくなってから飛び始めます。近畿地方の春の花粉症シーズンは、例年2月下旬にスギ花粉が飛び始め、4月下旬にヒノキ花粉症が始まり5月のゴールデンウイーク明けまで続きます。

花粉症は、症状が出始める直前、もしくは症状が出てすぐに治療を開始することで重症化を防ぐことができます。また、症状を抑える治療だけでなく、当院でも行っている「舌下免疫療法」はスギのアレルギー反応そのものを起こしにくくなるように体質改善することで根本治療を行うことができます。こちらはスギ花粉のシーズンには開始することができませんので、スギの舌下免疫療法を始めたいとお考えの方は早めの受診をお願いします。