正しい保湿ケアのススメ その2
滋賀県守山市、小児科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。
前回に引き続き、保湿剤の使い方についてさらに詳しくご紹介します。
肌の調子を整えることは、アレルギー予防の第一歩でもあります。正しく保湿剤を使ってつるつるのお肌を目指しましょう。
保湿剤のタイプ別 ぬり方のコツ
保湿剤を効果的に使うためには正しいぬり方が必要です。エモリエントは表面に広げる「塗布(とふ)」、モイスチャライザーはしっかりと擦り込む「塗擦(とさつ)」が推奨されています。
エモリエント?モイスチャライザー??と思った方は過去のブログをチェックしてくださいね☞
具体的には、ワセリンなどのエモリエントは皮膚表面に塗り広げ、
ヒルドイドなどのモイスチャライザーは肌にしっかりと擦り込んで塗ることが大切です。
また、モイスチャライザーの中でもローションタイプのものは、その伸びの良さから1回使用量が少なくなりがちです。ティッシュペーパーが1枚ひっつくくらいのベタつきが出るように十分量を塗ってください。
また、保湿剤をぬる頻度も重要です。夜に保湿しても朝には効果が薄れていますので、1日に2回以上の保湿が推奨されます。保湿の回数を増やすと、持続時間が長くなります。
お風呂から上がったらすぐに保湿しないといけないの?
以前はお風呂から上がってすぐ塗る方が効果が高いと言われていました。
そのため、お父さんお母さんは自分の体を拭く間もないまま急いで保湿剤をぬるようなこともありましたが、実はお風呂に上がってすぐに塗るのも30分後に塗るのも2時間後の保湿効果は変わらないというデータがあります。
全身に塗るので服を着る前の方が良いでしょうし、塗るまでに体が痒くなって掻いてしまうとよくないのですが、そこまで早く塗ることにこだわらなくてもかまいません。
それよりもゆっくりと時間をかけて保湿ケアを行うことが重要です。
いろいろとここまで書いてきましたが、大事なことは「十分な回数と量」です。
適切に保湿剤を利用すると、その効果が向上します。分からない場合は、小児科を受診する際に医師に相談してみてください。
今回が2023年最後のブログです。今年も残りあと2週間となりました。みなさま良い年の瀬をお過ごしください。