2024年春 花粉の飛散予測
春の花粉飛散予測(第1報)が発表されました
滋賀県守山市、小児科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。
来年の春の花粉飛散量の予測が日本気象協会から発表されました。
2024年春の花粉の量は、今年の猛暑の影響で例年より全国的に飛散量が多くなる見込みです。
次に、今年の春と比べて来年の春はどのような予想となっているのかを見てみましょう。
前シーズン(2023年)と比べると、九州から東北南部は、ほとんどの地域で同じくらいかやや少ない見込みとなっています。
滋賀県は例年よりやや多く、昨年よりは少ない予想となっています。昨年はスギの大量飛散年でしたので、花粉症の方は非常につらい思いをされていたと思いますが、今年は昨年よりは症状が軽く済むかもしれません。ただし例年よりはやや多い予想ですので、やはり注意が必要です。
以下は昨年11月の当ブログ記事の再掲です(一部追加しています)。
花粉飛散量の予測はどうやってしているのでしょう
花粉は前年の夏に作られます。一般的に気温が高く、日照時間が長く、雨が少ない夏は花芽が多く作られ、翌春の花粉が多いとされています。
加えて、前年の花粉量が少ないと、スギの木にエネルギーが蓄えられて次の年により多くの花粉を作られるようになります。逆に、今年のように春に飛散量が多かった年は、夏に花芽の生成が抑えられ、翌春の飛散量は減る傾向があることが知られています。
2023年の滋賀県の夏は、2022年と同様に気温が高い日が多く雨が少なく、また2022年の春の花粉の飛散量が多かったためこのような予測となっています。
早めの花粉症対策を
花粉は気温が暖かくなってから飛び始めます。近畿地方の春の花粉症シーズンは、例年2月下旬にスギ花粉が飛び始め、4月下旬にヒノキ花粉症が始まり5月のゴールデンウイーク明けまで続きます。
花粉症は、症状が出始める直前、もしくは症状が出てすぐに治療を開始することで重症化を防ぐことができます。また、症状を抑える治療だけでなく、当院でも行っている「舌下免疫療法」はスギのアレルギー反応そのものを起こしにくくなるように体質改善することで根本治療を行うことができます。
本格的な花粉症シーズン到来までに対策を行いたい方はご相談ください。