新しい水いぼの治療

水いぼ治療の塗り薬

滋賀県守山市、小児科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。

水いぼは、ぷつぷつとした光沢のあるいぼが皮膚にできる病気です。一般に免疫機能がまだ未熟な幼小児期に起こりやすく、お腹や胸など体幹を中心として夏に現れやすい病気で、正式名称は「伝染性軟属腫」といいます。ポックスウイルスに属するウイルスが原因で起こり、アトピー性皮膚炎など、皮膚が乾燥傾向であったりもともと湿疹がある場合に起こりやすく、プール遊びでもらいやすいと言われています。

数か月から年単位で自然に治ることも多いのですが、どんどん数が増えたり、かき壊して「とびひ」になったりすることもあるため、数が増える前に医療機関で摘除する治療が行われています。摘除する際は痛みを伴いますので、お子さんにとっては心理的に負担になる治療です。

水いぼの新しい治療として、銀の抗菌作用を利用した塗り薬があります。銀はほとんど全ての細菌や真菌(カビ)、一部のウイルスに抗菌作用があり、近年 褥瘡(床ずれ)など様々な皮膚疾患の治療に用いられるようになってきました。この塗り薬を水いぼとその周囲に塗布すると最短で2週間、通常2か月で効果が出始めます。治る過程で炎症が強い部位は、赤みが強く、かぶれたように見えたり化膿しているように見えたりすることがありますが、痛みが出ることはありません。かゆみが強い場合は、かゆみ止めやステロイド軟こうを併用する場合があります。

ご興味のある方は当院小児科でご相談ください。