こどもの鼻水、小児科?それとも耳鼻科?

こんにちは。滋賀県守山市、小児科・アレルギー科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。

お子さんの鼻水が出始めると、「小児科と耳鼻科、どちらに行ったら良いのだろう?」と悩まれる方は少なくありません。今回のブログでは、小児科、耳鼻科それぞれの役割と、受診する際の目安についてお話しします。

鼻水は、風邪の初期症状として見られることが最も多いですが、アレルギーや副鼻腔炎など、様々な原因で起こります。

小児科への受診がおすすめなケース

  • 発熱や咳、嘔吐、下痢など、全身の症状を伴う場合

鼻水だけでなく、全身に症状が出ている場合は、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症が考えられます。特にお子さんがよくかかる感染症は、全身を総合的に診て治療方針を立てる小児科が適しています。

  • 初めての鼻水で心配な場合

乳幼児など小さなお子さんの場合、初めての症状で「重い病気ではないか」と不安になることがあるかと思います。学童期にはよくある風邪で済んでも、乳幼児がかかると重症化することがある病気があります。特に生後6か月未満のお子さんは、まずは小児科で全体の健康状態を確認しましょう。

耳鼻咽喉科への受診がおすすめなケース

  • 鼻水が長引いている、黄色や緑色になっている

鼻の奥に細菌が感染して炎症を起こし、「副鼻腔炎(ちくのう症)」になっている可能性があります。耳鼻科では、鼻水を吸引したり、鼻の内部を直接確認したりして、適切な処置を行うことができます。

  • 中耳炎の心配がある場合

お子さんの場合、鼻水や風邪がきっかけで中耳炎を併発することがよくあります。耳鼻科では、耳の中を詳しく診察し、鼓膜の状態を確認して中耳炎の有無を正確に診断できます。

両方の診療科での連携がおすすめなケース

  • アレルギー性鼻炎の症状が疑われる場合

くしゃみや鼻水、鼻づまりが長期間続く場合は、アレルギーが原因かもしれません。特に目や皮膚のかゆみを伴う場合はアレルギーの疑いが強くなります。

中にはアレルギー性鼻炎に気管支喘息を併発するお子さんもいます。このような場合、小児科と耳鼻咽喉科が連携して診療にあたることで、より適切な治療を提供することができます。

きどわき医院では、小児科医と耳鼻咽喉科医が在籍しているため、お子さんの症状に合わせて、最も適切な専門医が診療にあたることができます。「どっちに受診したら良いか迷うな」という時は、お気軽に当院にご相談ください。