インフルエンザが異例の早さで流行中

守山市でも早期受診が増加、今から気をつけたいこと
こんにちは。滋賀県守山市、小児科・アレルギー科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。
まだ残暑が続いているのに「インフルエンザが流行している」というニュースを見て驚いた方も多いのではないでしょうか。今シーズンは全国的に、例年よりかなり早い時期からインフルエンザの流行が始まっています。この記事では、現時点で分かっている流行状況と、ご家庭が気をつけておきたいポイントについてお伝えします。
目次
異例の早さのインフルエンザ流行入り
全国的にインフルエンザが例年より早く流行し始めています。
厚生労働省が毎週公表している感染症発生動向調査によると、2026年8月17日から23日の週(第34週)には、全国の定点医療機関1か所あたりの患者報告数が1.11人となり、流行開始の目安とされる「1」を超えました1)。例年であれば流行開始の目安を超えるのは秋から冬にかけてであることが多く、8月の時点でこの目安を超えるのは近年では珍しいペースです。
さらに翌週の第35週(8月24日から30日)には、定点当たりの報告数が1.76人まで増加し、全国の定点医療機関からの報告患者数は6,543人にのぼりました。これは、前年の同じ週の報告数1,347人と比べても大きく上回る水準です1)。都道府県別に見ると沖縄県が8.50人と最も多く、岩手県4.33人、新潟県3.58人と続き、39の都道府県で前週より報告数が増加しています1)。同じ調査による過去数シーズンの推移をみても、残暑の残るこの時期にここまで報告数が増える年はこれまでなく、例年であれば10月から11月にかけて流行が本格化することが多いインフルエンザが、まだ9月の時点でこれだけ広がっているのは異例と言えるでしょう。
滋賀県でも早い時期から受診が増加
こうした状況は、全国的な話にとどまりません。厚生労働省の同じ調査によると、滋賀県内の定点当たり報告数も、滋賀県内の定点当たり報告数も、第34週の0.62人から第35週には1.23人、直近の第36週には1.64人へと増加を続けており、流行開始の目安とされる「1」を上回る状態が続いています1)2)。
当院でも、例年であればまだ流行が本格化していない時期にもかかわらず、インフルエンザが疑われる症状のお子さんを診察する機会が増えてきています。
守山市を含む滋賀県内でも、保育園や幼稚園、小学校が通常どおり登園・登校している時期に感染が広がり始めていることになり、夏休み明けの生活リズムに加えて、感染対策にも早めに気を配る必要が出てきています。地域全体で早めの警戒が必要な段階に入っていると感じています。
ご家庭で気を付けたいこと
残暑が続くこの時期は、発熱や倦怠感がインフルエンザによるものなのか、熱中症によるものなのか、ご家庭では判断が難しく感じられることがあります。体温だけで判断せず、のどの痛みや関節の痛み、強いだるさなど、ともなう症状の有無にも注目することが見分けの助けになります。
お子さんの場合はとくに、体調の変化をうまく言葉で伝えられないことも多いため、「なんとなく元気がない」「顔が赤い」といった様子の変化にも注意していただくことをおすすめします。
もうひとつ気をつけていただきたいのが、学校生活への影響です。
インフルエンザにかかった場合、学校保健安全法施行規則では、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過するまでは出席停止とすることが定められています3)。
例年であれば冬休みや年末年始と重なることも多いこの療養期間が、今シーズンは運動会や校外学習など通常の学校行事が続く時期と重なる可能性があります。ご家庭でも、発症からの日数と解熱してからの日数を意識しておくと、登園・登校の見通しを立てやすくなります。
ご家庭でできる予防と受診の目安
ご家庭でできる基本的な予防策は、例年と大きくは変わりません。帰宅後の手洗いや、人が集まる場所でのマスクの着用、こまめな換気、そして十分な睡眠と食事で体力を保つことが、感染のリスクを下げるうえで引き続き重要です。
当院では、2026年9月10日よりインフルエンザワクチンの接種を開始しています。今シーズンは例年より流行の立ち上がりが早いため、例年よりも早めの接種をご検討いただくことをおすすめします。
ワクチンは接種してから効果が現れるまでに一定の時間がかかるとされており、流行のピークを迎える前に余裕を持って接種を済ませておくと安心です。早期のご予約に関しては予約ページにまとめてあります。(2026年10月1日までの臨時措置としております)
発熱や強い倦怠感、のどの痛みなど、インフルエンザが疑われる症状がお子さんに見られたときは、自己判断で様子を見続けず、早めに当院までご相談ください。
