子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種が令和7年3月で終了します!

滋賀県守山市、小児科・アレルギー科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。

以前当ブログでお伝えした子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)ですが、定期接種の対象となっているのは「小学校6年生から高校1年生相当の女子」です。この時期を過ぎてしまうと、公費では接種できず自費になってしまいます。

HPVワクチンについての詳しい説明は過去のブログ「9価HPV子宮頸がんワクチンの接種が始まりました」をご参照ください。

接種忘れにご注意を!

特に接種忘れに注意していただきたい方は次の方です。

キャッチアップ接種について

HPVワクチンは積極的な勧奨の差し控えが行われていた時期がありました。

その時期に定期接種できる年齢であったにも関わらず、勧奨されていないことから接種機会を逃した女性に対して、公平な接種機会を確保することを目的として、現在キャッチアップ接種が実施されています。

その対象となっているのが、「1997年度生まれから2007年度生まれまでの女性(17歳から27歳の女性)」です。

このキャッチアップ接種の制度が令和7年3月末で終了となります。

キャッチアップの年代の方は3回接種を必要とし、公費助成を受けるためには3回目の接種を令和7年3月末までに終了しなければなりません。

3回目は1回目接種から6か月以上あけて接種するため、合計3回の接種を完了するためには、

1回目を令和6年9月末までに接種する必要があります。

令和6年度に高校1年生相当の女性も注意が必要です

なお、キャッチアップ接種終了でもう一つ重要なことがあります。

それは令和6年度高校1年生相当の女性も公費負担が同様に令和7年3月で終了するということです。

高校1年生を終えると定期接種ではなくなるので当然のことなのですが、これまではキャッチアップ接種があったため、高校1年生で接種していなくても、キャッチアップ接種対象者として公費助成が受けられました。

しかし、キャッチアップ接種がなくなることから、これからは定期接種の時期を逃すと公費では接種できなくなるので、注意が必要です。

あと1か月しかありません!HPVワクチンはがんを予防できる唯一のワクチンです。

公費で接種するために、該当する方は是非とも今年(令和6年)9月末までに1回目を接種してください。