今年のスギ花粉はいつから飛ぶの?
2024年花粉症飛散予測 第3報
滋賀県守山市、小児科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。
昨年末からちらほらと花粉症のような症状で受診される方がみられるようになってきました。
今年は暖冬ですから、「もう春?」とかん違いしたスギが少し花粉を飛ばしてしまう日があるようです。
さて、昨年10月に2024年花粉症飛散予測 第1報(日本気象協会発表)についてのブログをお届けしました。今回は、1月18日に発表された第3報についてお知らせします。
花粉飛散の開始時期
滋賀県は「2月中旬」の見込みです
スギの雄花は寒い時期に休眠して、暖かくなると開花します。滋賀県は1月下旬から2月上旬にかけてぐっと気温が下がる見込みです。その後気温が上昇してくるとスギの開花が進みますので、寒い日の後に暖かくなる頃が要注意です。
なお、ヒノキ花粉の飛散開始も例年よりやや早くなる見込みです。
早めの花粉症対策をしましょう。
2024年の飛散量の予測
今年は滋賀県は「平年並みかやや多い」、去年にくらべると少し少ない予想
去年が大量飛散年でした。「初めて花粉症になった」という患者さんも多かった印象です。
その反動で昨年9月時点でのスギ雄花はその前の年より減少しています。
今年は去年に比べると飛散量が少ない予想となっていますが、昨年が特別多かったので滋賀県の飛散量は平年並みかやや多い予報です。
花粉症の対策をしましょう
アレルギーはまずアレルギー物質を避けることが大切です。
目と鼻・口を守るため、眼鏡やマスクを着用したり、帰宅後の洗顔やうがいをしたりすることで、花粉の取り込みを軽減することができます。
また室内の湿度を適切に保つことも効果的です。湿度が低くなると、鼻の粘膜のバリア機能が低下してアレルギー症状が起こりやすくなるとされています。
また、花粉症には飲み薬や点鼻薬などのお薬があります。お薬は種類によって効果が異なりますが、一人ひとりの症状と所見に合う最適な治療薬を選択します。
花粉症は、症状が重くなってからでは薬が効きづらくなることがあります。症状が出だした早い時期から花粉症のお薬を使用することで、症状を改善し重症化を防ぐことができます。
花粉症を放っておくと、鼻粘膜が腫れて口呼吸となりかぜをひきやすくなったり、副鼻腔炎を併発しやすくなることがあります。ひどい症状になる前にご相談ください。