手足口病やヘルパンギーナは何回もかかる? 

滋賀県守山市、小児科・アレルギー科・耳鼻咽喉科のきどわき医院です。

夏になると手足口病やヘルパンギーナなどのいわゆる「夏風邪」とよばれる感染症が流行します。

診察をしていると、「このあいだも手足口病になったのに、またですか?」「一度かかったら免疫がついて、もうならないと思っていました」と驚かれる保護者の方がいらっしゃいます。

実は、手足口病やヘルパンギーナは、一度かかっても再び感染することがあります。

原因は、同じ病気の名前でも原因となるウイルスが1種類ではないからです。

手足口病やヘルパンギーナは、主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって起こります。

これらのウイルスにはたくさんの種類(型)が存在します。

例えば、ある型のウイルスに感染すると、その型に対する免疫はできますが、別の型のウイルスに対する免疫はないため、ときには短期間のうちに再び同じ病名の診断を受けることがあるのです。

同じ家庭内では、兄弟姉妹の間で感染が広がることがよくあります。

特に乳幼児は手洗いが十分にできず、おもちゃやタオル、食事の際の接触などを通して感染しやすくなります。

また、症状がよくなった後もしばらく便の中にウイルスが排出されるため、おむつ交換の際などにも注意が必要です。

また、手足口病やヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルスは、アルコール消毒が効きにくいことで知られています。

そのため完全に家庭内での感染を防ぐことは難しいですが、石けんと流水による手洗い、タオルの共用を避けることなどで感染のリスクを下げることはできます。

手足口病やヘルパンギーナは子どもに多い病気ですが、大人にも感染します。

過去の感染によってある程度の免疫を持っていることもありますが、感染したことのない型であれば大人でも発症する可能性があります。

発熱やのどの痛み、発疹などの症状は子どもより症状が強く出ることもあります。

お子さんが感染したときは、お世話をする大人の方も手洗いなどの感染対策を心がけましょう。

手足口病やヘルパンギーナは、一度かかったら二度とかからない病気ではありません。

原因となるウイルスには多くの種類があるため、別の型に感染すると再び発症することがあります。

「この間もかかったのにまた?」と思うかもしれませんが、決して珍しいことではありません。

夏かぜが流行する時期は、手洗いなどの基本的な感染対策を続けながら、体調の変化に注意して過ごしましょう。