補聴器診療について
耳から入った音は、耳の内耳という場所で電気信号に変換されて脳に届きます。耳から脳までのいずれかの場所で問題が生じると「音が聞こえづらい=難聴」が生じます。補聴器は、難聴により生活に不自由があり、診察の結果、補聴器による聞こえの改善が期待できると判断されたときに適応となります。
聞こえの相談外来を行っています
当院では、聞こえについてのお困りごとに幅広く対応する「聞こえの相談外来」を行っています。加齢による聞こえの変化が気になる方から、補聴器を初めて検討される方まで、どうぞお気軽にご相談ください。
聞こえの相談外来は、まず午前・午後の耳鼻咽喉科一般外来でご相談いただけます。より詳しい聴力測定や補聴器のご相談・調整については、火曜日・水曜日の予約制「補聴器外来」で対応しております。担当は木戸脇尚子です。
当院の聞こえの相談外来では、次の流れで対応しています。
- ① まず、聴力測定と難聴の診断を行います
- 「聞こえにくいかもしれない」と感じたときは、まず聴力測定を行い、聞こえの状態を正確に把握することが第一歩です。当院では聴力検査(オージオメトリー)により、難聴の程度や原因を調べ、診察の結果と合わせて診断を行います。診断結果に基づいて、補聴器が適しているかどうか、他に治療が必要な原因がないかなどを丁寧にご説明いたします。
- ② 診断結果に基づき、補聴器調整を含めたヒアリングフレイル対策を行います
- 聞こえの力は、年齢とともに少しずつ低下していきますが、ご本人が気づきにくいことも少なくありません。聞こえにくさをそのままにしておくと、会話が減ったり、人との交流を避けがちになったりすることで、心身の元気が損なわれていくことがあります。これは「ヒアリングフレイル」と呼ばれ、聞こえの衰えが生活全体に影響を及ぼす状態を指す言葉として、近年、高齢者福祉の分野でも注目されています。
診断の結果、補聴器が適していると判断された場合には、購入して装用すればすぐに快適に聞こえるようになるわけではなく、ご自身の聞こえの状態に合わせて調整を重ね、少しずつ音に慣れていく過程が大切です。当院では、滋賀県内の複数の認定補聴器専門店と連携し、医師による診断・経過観察と、専門店による補聴器の調整・フィッティングを両輪で行うことで、一人ひとりに合った丁寧なトレーニングを行っています。こうした継続的なサポートを通じて、聞こえの力をできるだけ維持し、ご本人らしい生活を長く続けていただけるよう努めています。
聞こえのことで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
こんな症状はご相談ください。
- 聞き間違いが多い
- 話しかけられた際に、問い返すことが多い
- 他の音が重なると、会話がうまく聞き取れない
- 話が聞き取れずに、適当に会話を合わせてしまう
- テレビを観る時、家族と同じボリュームでは聞き取りにくい
- 銀行や医療機関の窓口などで、名前を呼ぶ声が聞こえづらい
など
補聴器の貸出・調整・作成について
診察を受けていただき、難聴に関する診断を行った後、まずは無理のない音量に調整した補聴器をお貸出しします。その後は、一人ひとりの聞こえに合わせて、数か月ほどかけて少しずつ調整を重ねていきます。貸し出し中はなるべく常時使用を心がけていただき、補聴器の音に慣れてきたらさらに調整を進めることで徐々に補聴器がご自身の耳になじんできます。補聴器の装用について満足されない場合、貸し出し中はいつでも返却が可能です。補聴器のご使用をご検討の方、お持ちの補聴器が合わない方など、お気軽にご相談ください。
この調整にあたっては、滋賀県内の複数の認定補聴器専門店と連携しています。医師による診断・経過観察と、専門店による補聴器の調整・フィッティングを両輪で行うことで、一人ひとりに合った丁寧なサポートを行っています。
